ジャン・フルネ指揮による
フォーレの《レクイエム》1893年版のCD

曲目:ガブリエル・フォーレ《レクイエム》(1893年版 ネクトゥー・ドゥラージュ校訂による1994年出版の楽譜を使用)、《小ミサ曲》

企画・制作・監修:日本フォーレ協会
協力:国際基督教大学
助成:野村国際文化財団 トヨタ自動車株式会社
録音・制作・販売:カメラータ・トウキョウ
録音会場:国際基督教大学礼拝堂
録音日:1998年11月6、7日

お問い合わせ:カメラータ・トウキョウ 03-5790-5565

《レクイエム》演奏:
ジャン・フルネ指揮
鎌田直純(バリトン・ソロ)、水谷任佑(ボーイ・ソプラノ・ソロ)、東京少年少女合唱隊(長谷川冴子指導)、日本フォーレ協会編成による男声合唱(テノール:川島尚幸、宍戸純、志田雄啓、高田正人、長谷川曉生、原田博之/バス:青山貴、大井徹也、大森一英、檜山宗夫、細田雅哉、根岸一郎) 大島義彰(合唱指揮)
矢部達哉(ヴァイオリン・ソロ)、川本嘉子(ヴィオラ・ソロ)、吉野直子(ハープ)、絹村光代(オルガン)、日本フォーレ協会編成によるオーケストラ(ヴィオラ:荒木信子、川本嘉子、小林明子、篠崎友美、中山洋、南山華央倫、百武由紀、柳瀬省太/チェロ:菊池知也、田中雅弘、林詩乃、平田昌平/コントラバス:山本修、渡辺章成/ホルン:松崎裕、森博文/トランペット:岡崎耕二、佛坂幸男/トロンボーン:小田桐寛之、桑田晃、秋山幸一/ティンパニ:近藤高顕)

《小ミサ曲》演奏:
ジャン・フルネ指揮
アンサンブル・コンセールC(石井恵子、井口香織、小野里晴子、桑原裕美、小宮順子、宍倉智子、土屋雅子、富田真理、野々下由香里[ソロ]、細沼弥恵)
大島義彰(合唱指揮)
絹村光代(オルガン)

CD制作裏話

フルネ氏自らの熱意あるご提案により実現したCD

1996年、フルネ氏から、《レクイエム》を、パリのマドレーヌ教会で初演されたときのヴァージョン(J.-M.ネクトゥー、R.ドゥラージュ版)で録音しないか、とのお話がありました。思いもかけないお話でしたが、フォーレの真髄に近づきたいと考えて活動している者にとって、こんなに素晴らしいことはありません。CDの録音となるとかなりの大事業となるため、できるかできないかというぎりぎりのところで議論に議論を重ね、多くの方々のご助力を得て、ようやく2年がかりで実現したものです。

ヴァージョンについて

フォーレ研究で知られるジャン=ミシェル・ネクトゥー氏が校訂に携わった楽譜による演奏です。大きなコンサート・ホールで演奏するようにアレンジしなおされた後の版と異なり、レクイエム本来の場所である教会で演奏されるのに適した小さな編成で、室内楽的な響きが生かされています。

会場はICUの礼拝堂

国際基督教大学のご協力を得て、同大学礼拝堂で録音させていただきました。フランス製でなくオーストリア製ではありますが落ち着いた響きのオルガンと、礼拝堂ならではの音の広がりで、しっとりした味わいが醸し出されています。また、礼拝堂という神聖な場所が持つ厳粛な雰囲気が、演奏者やスタッフに、心理的に良い影響を与えていたこともあるでしょう。

《小ミサ曲(メス・バス)》について

《レクイエム》とカップリングする曲として、フルネ氏にフォーレ協会の方から提案した曲です。フルネ氏としては初録音ということでしたが、快く引き受けていただきました。女声合唱はコンセールC(セー)の皆さんです。

収録

11月6日から7日にかけて、練習しながら次々に録音が行われて行きました。防音されていない、礼拝堂での録音ですから、途中、カラスが鳴いて中断したこともありましたが、それ以外は順調に進みました。


 

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